【コラム】シートフローリングに合うフロアコーティングの種類
更新日:4月15日
ハードガラスコーティングを中心に、違いと選び方を解説
前回のコラムでは、ノンワックスフローリングは「保護不要」という意味ではないことをお伝えしました。
では実際に、
シートフローリングにはどんなフロアコーティングを選べばよいのでしょうか?
フロアコーティングには複数の種類があり、「どれが良いの?」「硬度?ウレタン?シリコン?ガラス?違いが分からない」という声も多くいただきます。
そこで今回は、現在主流のコーティングの特徴と、シートフローリングに合う選び方を分かりやすく解説します。

フロアコーティングの役割
まず前提として、フロアコーティングの役割は大きく3つです。
傷つきにくくする
水分のしみこみを防ぐ
掃除をしやすくする
これらを左右するのが「塗膜の性質」です。
つまり、何でできた膜かによって性能が変わります。
コーティングの違いは見た目のツヤではなく、塗膜の「硬さ」と「柔軟性」のバランスで決まります。
主なフロアコーティングの種類
① 水性ウレタンコーティング
柔らかい塗膜を作る、最も歴史の長いタイプです。
特徴
・価格が比較的安い
・施工業者が多い
・ツヤが出やすい
弱点
・摩耗しやすい
・数年で劣化しやすい
・黒ずみが出やすい
ワックスより強いものの、長期保護というより「強化ワックス」に近い位置づけです。
② シリコンコーティング
弾力のあるゴム状の膜を作るタイプです。
特徴
・滑りにくい
・ペットや高齢者向き
・衝撃吸収性がある
弱点
・擦り傷が入りやすい
・光沢ムラが出やすい
安全性を重視する場合に向いています。
③ UVコーティング
紫外線で硬化させる樹脂コーティングです。
特徴
・硬度が高い
・光沢が強い
・即日乾燥
弱点
・足跡が目立ちやすい
・傷が強調されやすい
・高コスト
耐久性は高いですが、住宅では好みが分かれます。
④ ガラスコーティング(ハードガラスコーティング)
現在、新築住宅で最も選ばれているタイプです。
無機質の硬い塗膜を形成し、シートフローリングの弱点を補います。
なぜシートフローリングに合うのか
シートフローリングの弱点は
表面が薄い
水に弱い
という点です。
必要なのは厚い膜ではなく、硬くて薄い保護膜です。
ハードガラスコーティングは床材の上に透明な保護層を作り、
細かな擦り傷を防ぐ
水のしみこみを抑える
日常水拭き清掃を可能にするという働きをします。
つまり、
床を守る膜を1枚追加するという考え方です。
ガラスコーティングの誤解
「ガラス」と聞くと割れそうな印象がありますが、実際は“ガラス質の樹脂膜”です。
・割れない
・適度な柔軟性がある
・床の伸縮に追従する
ため住宅用として成立しています。
また「8H硬度」などは鉛筆硬度の指標で、生活傷への耐性の目安になります。
選び方のポイント
シートフローリングの場合、重要なのは次の3点です
① 水拭きできるか
日常生活で最も差が出る部分です。
アルコール清掃の可否も確認ポイントになります。
② 生活スタイルとの相性
耐久性や価格だけでなく、暮らし方との相性が重要です。
・小さなお子様がいる
・ペットがいる
・椅子をよく引く生活動線がある
・こまめに掃除をしたい
・自然な質感を保ちたい
求める性能は生活環境によって変わります。
「最も強いもの」ではなく、暮らしに合う特性を選ぶことが大切です。
③ ツヤの有無
最近の床は半ツヤ〜マットが主流です。
過度な光沢は違和感が出る場合があります。

<まとめ>
「シートフローリングは、コーティングで性能が安定する床材です」
シートフローリングは高性能な床材ですが、表面保護を前提に設計された素材でもあります。
フロアコーティングは贅沢ではなく、床の性能を安定させる仕上げ工程に近い存在です。
特にハードガラスコーティングは
・素材の弱点を補う
・生活清掃を可能にする
・美観を長期維持する
という点で相性が良く、新築時に選ばれることが多い理由でもあります。
「傷を防ぐ施工」ではなく暮らしを制限しないための施工、それがシートフローリングにおけるフロアコーティングの役割といえるでしょう。
長く使う床だからこそ、住まい方に合った選択が大切です。
図面やお写真からでもご案内できますので、
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床材やご家族構成、暮らし方によって、適したコーティングは変わります。
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