【コラム】ノンワックスのフローリングにフロアコーティングって必要?
ノンワックスのフローリングにフロアコーティングって必要?

「ノンワックスタイプだからコーティングは不要」…本当にそうでしょうか?
新築マンションや戸建てでよく聞く言葉に「このフローリングはノンワックスタイプなので、コーティングは不要ですよ」という説明があります。
確かに、そう言われると「じゃあ、フロアコーティングはいらないのかな?」と思われる方も多いかもしれません。
ですが実は、ワックスとフロアコーティングは、役割がまったく異なるものなのです。
ノンワックス=傷や水分に強いという意味ではない
ノンワックス=「何も保護しなくていい」ではない
最近のノンワックスフローリング、とくにシートフローリングは、ワックスを塗ると膨れや浮きが起こる恐れがあるため、ワックス施工が禁止されているという意味合いを持っています。
つまり…
ノンワックス = ワックス不要
ノンワックス = 保護が不要
ではありません。
「ワックスが使えない床材」というだけで、床が傷や水分に強い、という意味ではないのです。
フローリングの種類
最近のフローリングは「シートフローリング」が主流
ここで少し、フローリングの種類について触れておきます。
フローリングは大きく分けて、次の2種類があります。
単層フローリング(無垢フローリング)
複合フローリング(合板フローリング)
単層フローリング(無垢)
1本の木をそのまま切り出して作ったフローリングです。木の質感や経年変化を楽しめる一方で、湿気や乾燥の影響を受けやすく、日本の気候では反りや床鳴りが起きやすい特徴があります。
複合フローリング(合板)
複数の板を重ねて作られたフローリングです。構造としては“ミルフィーユ”のようなイメージです。
現在の新築住宅で主流なのはこちらで、さらに次の3種類に分かれます。
挽き板フローリング(表面の天然木:約2〜3mm)
突き板フローリング(表面の天然木:約0.2〜0.6mm)
シートフローリング(木目を印刷したシート)
シートフローリングは、見た目は木ですが、実際には紙(シート)を貼り付けた構造です。
なぜシートフローリングが主流なのか?
日本は湿気の多い季節と乾燥する季節がはっきりしています。
無垢材は湿気を吸って伸縮するため、反り・浮き・床鳴りなどが起きやすくなります。
その点、シートフローリングは中材に**MDF(中密度繊維板)**を使用しており、伸縮が少なく、住宅トラブルが起きにくい構造です。
さらに、表面にはオレフィン加工が施されているため、無垢材に比べると汚れが付きにくく、見た目も安定しています。
こうした理由から、現在の新築住宅ではシートフローリングが主流になっています。
「強い床なら、何もしなくていい」は本当?
ここで、多くの方がこう思われます。
強度があって、汚れにくいならフロアコーティングはいらないのでは?
確かに、新築時は問題ありません。
しかし、それは最初のうちだけです。
シートフローリングは、**中のMDFは硬い一方で、表面は“紙一枚”**です。
生活をしていれば、椅子の引きずり、物の落下、砂やゴミによる摩耗で、表面のシートには必ず細かな傷が入っていきます。
そしてその傷から水分が入ると、
表面シートが浮く・剥がれる
接着剤が弱まり、めくれが進行
MDFが水を吸って膨れる
という劣化が始まります。
これは、乾いた状態では硬いけれど、水に濡れると一気に弱くなるダンボールと似た性質です。
フロアコーティングが果たす役割
フロアコーティングは、弱い表面シートの上に、強い保護膜を作る施工です。
強い衝撃があった場合でも、
傷が付くのはコーティングの塗膜
床材そのものには傷が入りにくい
という状態を作ります。
その結果、
水分の侵入を防ぐ
表面劣化を抑える
長期間、床材を守る
ことにつながります。

シートフローリングにフロアコーティングは必要?
STARCSでは、シートフローリングにはフロアコーティングをおすすめしています。
理由はシンプルです。
施工しなければ、数年で細かな劣化が進む
床材メーカーも「水拭きは控えるように」と注意している
実際の生活では、水拭きやアルコール拭きを避けるのは難しい
「乾いた雑巾で拭いてください」「水拭きを頻繁に行うと、膨れや表面剥がれの原因になります」
こうした注意書きを見て、日常生活でそれを守り続けられる方は、正直あまり多くありません。
<まとめ>
「床を守ることは、暮らしを楽にすること」
フロアコーティングの一番のメリットは、お掃除が楽になることです。
水拭きができる
アルコール拭きができる
汚れが染み込みにくい
結果として、床の美観を保ちながら、日々の負担も減らせます。
長い目で見たとき、フローリングを張り替えることなく、安心して暮らせる状態を保つために。
シートフローリングにフロアコーティングは、決して過剰な施工ではなく、理にかなった選択だと私たちは考えています。
次回コラム予告
次回は、「シートフローリングに合うフロアコーティングの種類」について、ハードガラスコーティングを中心に、それぞれの特徴や選び方をわかりやすくご紹介します。
お悩み、疑問などお気軽にご相談ください
床材やご家族構成、暮らし方によって、適したコーティングは変わります。
「うちの場合はどうだろう?」と感じたら、お気軽にご相談ください。
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